2025年最初のスタッフヴォイスは、MEGA STORE店の西橋さんが満を持して登場!音楽とファッションをこよなく愛する西橋さんに、最近お気に入りの曲や音楽・ファッションに目覚めたきっかけなど、今回もたくさんお話を聞きました。ぜひご覧ください!2025年もスタッフヴォイスをよろしくお願いします。
西橋さんといえば音楽ですが、最近お気に入りの曲やアーティストを教えてください!
最近はね、この間ちょうど同じメガストアスタッフの眞方さんとも話してたんですけど、Joint Beautyっていうプロデューサーの人が藤井隆とピーナッツくんを客演にした曲を出してはるんですね。それがむっちゃ良くて、まぁまぁの頻度でリピートしてますね。
「Special Days」ってタイトルもいいんやけど、曲はアーバンな感じで。この人が他の曲の客演で起用している人もめっちゃ面白くて。それこそ花澤香菜とかtofubeatsに田我流とか、YouTuberから声優、アーティストまで津々浦々みたいな。この人が最近面白いなと思ってよく聴きます。プロデュースと言いながら、結構請負の仕事も多いのかなと思うけど。自分で作ってはる曲は、一緒にやっているアーティストのラインナップが面白いなって。最近のオススメです!
ありがとうございます! 最近聴いている人って他にもいますか?
あと最近はね、人というかハマっていることで言うと、Spotifyで勝手にオススメが上がってくるのをひたすら聴くっていうのにどハマりしてますね。自分のお気に入りのアーティストを登録しておくと、それに付随するアーティストをバーっと拾ってくれるのもあって、聴いていると変な既視感がある(笑)
「あれ、なんかこれ聴いたことある!」と思ったら、全然知らへんアーティストなんやけど。そういうのが結構引っかかるから面白いなって。「聴いたことあるな」って思ったら持ってる音源やった、みたいなこともあるし。自分では気付いてないけど、音楽の好みをSpotifyに見透かされてる感があるのが面白いなと思って。そういうのが楽しいなっていうのと、あとは全然知らない赤の他人の公開されてるプレイリストを聴くのが楽しい(笑)
面白そうですね!
ほんまに全然知らへん人やから、「誰?」って思うけど。例えばアーティストを誰か一人調べた時に底の底の方に出てくる、全然知らへん人が作ったプレイリストがめっちゃ楽しいですね。幾つなのか、男の子なのか女の子なのかもわからへんけど、聴いていると楽しいなって。
ものすごく絶妙に良い選曲をするとか。
いるいる!いる!(笑)喋ったら合うんやろうなぁって思う。
便利な時代ですね。
ほんまにそうやね。だから新しい曲の調べ方が自分の好きなアーティストを選ぶだけで良くて、今までと違って探し当てるために聴かなくて良いっていうか。勝手に流れてきてくれるから、「誰これ?」っていう新しい発見もしやすいし。タワーレコードに3〜4時間行って店員さんオススメのPOPを見ながら曲を聴くっていう、それをずっと自分の部屋でしてるみたいな。ただ、結果的にはアーティストがどういう人かっていうのは、自分でSpotifyのアーティスト紹介から調べたりネットで見たりして調べないと駄目なんだけど、なんかそれは自分の性格込みで飽きないっていうのもあって、そういう作業も楽しいなって。
何時間でも掘れますね。
できるできる!本当に。だから手当たり次第お気に入りにチェックだけを入れていくと、気付いたらお気に入りの曲が300曲くらいになりましたね。さすがに多いなと思って今は160曲くらいまで減らしてるけど。
だいぶ減ってますね!(笑)
「いや、もう聴かへんかな」って思ったり、聴き直して「しばらく聴くことはないかな」っていう曲を外したりして入れ替えたりはしてるけど。で、勝手に上がってくるオススメ曲を聴いて「あ、いいやん」って思ってチェックを入れたりしてると結局また増える、みたいな。無限ループに入ってますね。
たしかにサブスクに入ると、聴く幅が一気に広がるなと思います。
そう。だから、今までちょっと穿った見方で「いやいや、韓国って…」と思ってたんやけど、「あれ?誰これ?」と思った曲をチェックだけして後から調べてみると、それが韓国のグループだったりDJだったりすることもあるし。
K-POP以外にも、韓国の音楽って良いアーティストが多いですよね。
ね。韓国の曲を今までちゃんと聴いたことないし、耳障りだけで言うと韓国語が別に英語とそんなに変わらへんというか、しかも意味も分かってないから洋楽みたいな感じで聴けますよね。誰かをピンポイントで気に入ってるとかはないけど、曲が気になって蓋を開けたら韓国のアーティストやったっていうのは割とあるかな。
あとはね、もう一人はこれもSpotifyで聴いて「良いやん!」と思ってそこから聴くようになった人で、Yo-Seaっていう男の人なんやけど、最近の人やったらこの人も好きですね。沖縄出身のアーティストで、R&Bとかソウルとか、HIP-HOPとかの要素がある感じ。
やっぱりいっぱい掘ってらっしゃいますね!(笑)
(笑)なんか凄い、甘い感じの声の人で。聴いていて「ああ、色気あるな」っていう。めっちゃ声いいやん!と思ったら、アーティスト紹介のところを読んだら藤井風のバンドのコーラスやってて!あとは客演でSTUTSとか5lackとか、加藤ミリヤとかとコラボしてたりとか。「あーなるほど!」みたいな感じ。けど、そう思うくらい聴いてて「この人声いいな」っていう感じですね。
ちなみに、この曲でオススメに上がってきて。
一音目からすでに良い雰囲気ですね。
そう。そうなんですよ。こういうのを最近はひたすらやってますね。もちろんメジャーなアーティストも出てくるんやけど、新しい人を知るのが楽しいなぁと思って。最初の話の繰り返しになるけど、飽きひんよねっていう。Yo-SeaはTENDREとかが好きな人にもハマるんじゃないかなって思います。まぁでもずっと変わらずEGO-WRAPPIN’(以下エゴ)とか、好きなアーティストも聴いてるからね。
元々好きなアーティストにプラスで、聴く幅が広くなっておられる感じですかね。
そうそう、そうやね。好きなアーティスト自体、嫌いになる要素がそもそもそんなにないから、そっちも聴きながら新しいものを探しているので。……探しているっていうよりはなんか聴いてて、「おっ」てフックが掛かったものだけ掘ってるって感じやけど、まぁまぁ飽きずにしてますね(笑)
無限に掘り続けられますね。
うん。そうやね。あとは調べるのがたぶん自分の中で癖になってるから。「どんな人なのかな」とか。曲を聴くだけじゃないから、そこもあるのかなっていう気もするけど。
アーティストのバックボーンも含めて。
そうですね。知りたがりな性格っていうのもあると思うので。
ちなみに、音楽って元々お好きだったんでしょうか? 好きになったきっかけってなんですか?
ファッションに目覚めたきっかけと、時期はほぼ変わらないんじゃないかなと思います。服に興味を持ちだしたのは中学3年生くらい、高校に入る前くらいかな。「嘘やろ」って言われるし、知っているお客様もいっぱいいるから別に自分ではあんまり気にもしてないんやけど、いじめられっ子やったから。いじめてた子と自分は違うんやっていうのを差別化したくて、服に走ったというか。周りでそんな子はいないし。で、その服がきっかけでスケボーとかに興味が出始めて、中学校で仲の良い子たちとスケボーを買おうってなって。
今はもうお店自体やってないけど、長浜にBeefactoryってお店があって、そこに行きだしてスケボーを始めたら自分より年上の人たちがそこでたむろしてて、そういう人たちに影響されて。スケボーを教えてもらいながら構ってもらったりして服装もそこで知り、ブランドも何も全然知らへんけど、言われるがままそういうのを着て買って、ってしているうちに高校生になって。長浜に飽き足らず彦根に行った時にボーンフリーっていうお店があることを知り、ボーンフリーに行くルートの中にGAO(※かつてアルプラザ彦根に存在していた、ボーンフリーの系列店)があってそこへ行って、スケボーをプッシュしながら京町のボーンフリーへ行き、そこからまたスケボーでピノキオへ行ってモデルガンとかプラモデルを見て、スイスっていう喫茶店でご飯を食べて帰る。みたいなのを高校生の時にやってたのね。もうピノキオもスイスもないけど。
いいルートですね!(笑)
そう!遠征っていう名前で遊ぶっていう。服はバイトしながら買ったりするけど、彦根でも買うし京都でも買ってましたね。その時って別にネットがあるわけじゃないし、雑誌とお店で仲良くなった人の情報を頼りに、どこで買えるかもわからへんけどとりあえず京都行って探そうって言って探したりする中で、たぶん調べるのとかも僕はあんまり苦じゃなかったのが大きかったのかなって。
そうやっている中で、スケボーのビデオを見せてもらったりすると、そこで流れてくる音が「お、かっこいい!」ってなって、そこでこのアーティストって誰なん?ってお店の店長とかに訊くと教えてくれて、CDを借りて、それを訳わからんままちょっとずついろんな音楽を知るようになって。
かたや高校の友達でスケボーとかファッションに興味のない子とは、ジャンプとかマガジンとかヤンジャンとか漫画の話もするし、スケボーとかそういう人たちの界隈ではカルチャーの話を聞き、自然といろんなところからいろんな話を聞くようになって、自分が形成されていくっていうのがスタートですね。
音楽に最終的にどハマりするのは大学に入ってからかな。名古屋の大学に通っていた時からボーンフリーに入るまで5年間働いていた服屋さんがあって、そこの店長がちょっとこうやぼったい感じのジャズとかファンクのバンドを同級生とかと組んでて。それで耳コピをするために、店内で昔のジャズとかソウルとかファンクをめっちゃ掛けてたん。で、その界隈の人たちも服を買いに遊びに来ていて、掛かっている音楽を聴いて「今日の選曲いいよね」みたいな話とかをするし、DJをやってる友達とかもお店に来たりしてると、その話についていきたいがために、その人たちのことを調べるようになるのね。CDは山ほど店にあるから。
それでCDを借りていってライナーノーツを読み、「ほうほう、へぇ〜」ってなっていくうちに、自分がその中でも例えばHIP-HOPでもギャング系じゃなくてもうちょっと緩い方がいいなとか、スケボーをしてる関係でBeastie Boysを知っていて、RUN-D.M.C.とかDe La Soulを聴いてるみたいなのとプラスして、日本で言えば橋本徹っていう「Free Soul」っていうアルバムを選曲していた人たちとかの、昔のファンクの選曲が凄くカッコいいなって思ってる時に、ジャミロクワイが出てきたりとか。っていうのが今に繋がっていくっていう。
で、「あ、この人の元ネタここや!」みたいなのを最初にたまたま気付いたところで、「音楽って面白いな」って思って、音楽にどハマりするっていう。そこから今まで約30年続いてるって感じですね。
僕自身、音楽は聴く専門で何かを弾ける訳じゃないし、何かを書ける訳でもないけど、その分音楽に対するハードルがめちゃめちゃたぶん低くて。服もだけど、何かを作っているっていう職人とか、ゼロから1を創り出す人に対して、ずっといいなと思っています。できたらいいなっていうのもあると思うけど、純粋に凄いなと思うから、新しい人を聴いても「凄いな」ってなるし。昔から好きな人を聴き返しても「やっぱりいいな」としか思わないから、音楽に対しては基本的に肯定感しかないかな。きっかけは服とリンクするけど、服は仕事にしてしまっているからどこかで割り切っている部分もあるのに対して、音楽は手放しで楽しめているかなって思いますね。
ファッションも音楽も、ずっと西橋さんと寄り添っているんですね。
そうやね。だからアーティストの服装とかに関しては、僕は耳から入るのが先やからあんまりそこに左右されることはないかな。昔見たDOGTOWNとかスラッシャーマガジンの、いわゆるスケートのビデオで見るキッズの服装は自分の若い時とリンクして、「ああいう服装でスケートしたい」っていうのはあるけど。その中に映ってる地元のキッズたちの服装を見て、「あ、ネルシャツもこういう風に着るとかっこいいやん!」みたいな感じで興味を持つことはあっても、基本的に人にあんまり左右されることはないのかなって。
ただ、これがライブに行った時のステージ衣装で見るとか、なかなかダイレクトに見ることはないけど、自分の好きなアーティストがミュージックビデオで着てるとか、テレビで着てるのを、最近で言えば「NEEDLES着てるな」とか「adidasのジャージ着てるな」とかみたいなのを見るたびに、「ああいう服装してたな」っていう目線で面白く見ることはあるけどね。
きっかけはさっき言ったような感じですね。今みたいなSpotifyとかネットとかで簡単に調べられるっていうのはめっちゃ楽やなって思うんやけど、その当時はいろんなものを自分で調べて自分で掘りに行かないと興味を広げられないから、そこを苦に思わへんかったっていうのが大きかったんでしょうね。めんどくさいって思ったらそこで終わりなんやけど、それが楽しくて休みの日にタワレコに3〜4時間いたりとか、別に買い物をする訳じゃないんやけど、古着屋をただただふらっと見に行って、見たことないものを見つけたりするのが楽しかった。レコードとかDJ用語で言う「DIGる」みたいな作業が楽しかったから、ずっとやめられへんっていう感じですね。
それはそうかもしれないですね。アナログカルチャーならではの良さってありますよね。
そうですね。でも今だと、インスタとかもやっぱりこまめにチェックしていますね。見る専門ですけど。興味のあるもののハッシュタグを調べて、それを上げている人の投稿を見た時に「この人の着てるこれ、どこのかな?」って気になって、ハッシュタグにブランドが書かれてたりすると、「あ、こういうブランドがあるんや」「じゃあこのブランドってどういうアイテムを出してるのかな」って探していって、「へぇ〜」って見ていって、ちょっと面白いかもとか、ちょっと好きかも。見てみたいな。って思ったらそのブランドのアカウントをフォローして、取り扱っているお店を調べて、そこへ実際に見に行ったりします。
それはメンズでもレディスでも、興味があればしますね。雑貨でも。なんか面白そうやなと思うブランドはするかな。調べるツールとして、ネタ探しのためにずっと見たりします。別に仕入れをするわけでもないけど、「こういうものがあるよ」って何かがあった時に話せたりするのがいいなって思うから、そういうのを残しておいてバイヤーに言うっていうのはありますね。ネタ探しのためにインスタもXもアカウントを作ってるって感じですね(笑)やっていないのはThreadsくらい。情報を仕入れるためにSNSは使っています。
新年に聴きたいグッドミュージック、教えてください!
これねえ……、新しい年だからっていうので音楽を聴き分けることはないからなあ(笑)1曲挙げるなら、今も聴いていて変わらず年が明けても聴くのは、ハナレグミの「雨上がりのGood Day (feat. iri)」かな。基本的に音楽は最近はゆるい、全体的にメロウなやつがいいので。
たしかに、以前に特集で挙げてくださっていた曲も激しいものはあまりなかったですよね。
そうやね!エゴのライブは全然はっちゃけるけど。はっちゃけるライブにハナから「行くぞ!」っていう気持ちで行くのはそれくらいかな。
※西橋さんの過去の特集はこちら!↓
夏に向けてオススメのGOOD MUSIC 10選。
秋の夜長を楽しむ音楽の話。
昔はBLANKEY JET CITY(以下ブランキー)のライブとかにも行っておられたんですよね。
ブランキー行ってましたね。ブランキーで言えば、YouTubeで千原ジュニアとドラムの中村達也さんの対談は無茶苦茶面白かったね!何人かのお客様にも「見た!?」って、ただただ話したくて訊いてるんやけど(笑)
昔やっていたドラマの「私立探偵 濱マイク」の最終回の時に関係者で同時視聴会をしていたらしくて、ブランキーもエゴもTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(以下ミッシェル)もいて、林正三監督とか主演の永瀬正敏さんとかが全員同じところで見てたっていう話も出てて。それだけで「マジか!」ってちょっとテンション上がったんやけど、その時にミッシェルのチバくんと千原ジュニアが喧嘩しそうになってっていうエピソードを聞いて、ちょっとそれだけでテンション上がりましたね(笑)
超豪華なメンバーですね!
そう!よかったら見てみてください。ただまあ普段聴くのは割とゆるい曲が多いですね。車の中で音楽を聴くことも多いけど、こう、流してる感じが気持ちいい(笑)ゆるい曲はスピードを出さずにぼーっと流すのが気持ちいいし、そんなに気持ちも上がりすぎず、ダラダラ楽に聴けるっていうのはあるかな。だから則武新町店のヘルプに行ったりした時は帰りももう大人しいもので、スピードを出さずにめちゃめちゃのんびり帰る(笑)
メロウな帰り道ですね(笑)
そう。なんか聴きながら帰ってたら、気持ちも穏やかになるってわけじゃないけど、ゆっくり帰れる、みたいなのはあるね。
ありがとうございます。最近音楽以外でハマっていることってありますか?
ハマってるってことはないけど、自分の食べたいものを作るのはずっと欠かさずやっていて、コロナになってからはできるメニューが増えたかな。
僕が独身やからっていうのもあるけど、普段は母親が作るものを食べるけど、YouTubeの料理動画とかで「これいいな」って食べたいものができた時に、今度の休みに作ろうかなって感じで作っています。コロナの時に出歩くことが少なくなって、その時に暇つぶしで「親の代わりに飯でも作るか」ってなって、それから色んなメニューを覚えたり作るようになった感じですかね。
ハマってるっていうのとはちょっと違うかもしれないけど、それはずっと続いてるかな。自分だけで食べるものもあれば家族で食べるものもあるし、前に会社の集まりで餃子を作って持って行ったこともありますね。
凄いですね!
「食べる!」とか「食べたい!」って言ってくれる人がいたら、作って持って行くのは全然苦じゃないからね。まぁ根本的にそういうのが嫌いじゃないんやろうなって。
趣味といいますか。
そうですね。9月の慰安旅行の時にも、お手製のレモンサワーの素とかを持って行ってるから。
凄い!素を手作りして持って行かれたんですか?
そう。元々それもコロナの時がきっかけで。僕自身はめちゃめちゃお酒が好きっていうわけではないけど、たまに飲むお酒を「なんかせめてもうちょっと美味しく飲めへんかな」って思った時に、たまたまYouTubeでレモンサワーの素の作り方を見て。「これ簡単に作れるんじゃないの?」って思ってやったら、それが思いの外良かったんですよね。っていうのは、材料が焼酎とレモンと氷砂糖だけで香料とかも何もないし、ベタベタもせずに飲み口も凄く軽くて、しかも作ってしまえばめちゃめちゃ安いから。試しに一回作ったやつが自分の中で凄く良かったんですよね。
それをエイスクエア店の太田さんに喋っていて、「飲む?」って聞いたら「飲みたい」ってなって、太田さんに渡したら好評で。それから結構色んな人、前メンズバイヤーの北相模さんに渡し、望月さんに渡し、ビバシティ店の中村さんにも渡し……まぁみんなそもそもお酒の好きそうな人たちやね(笑)
そんなことをしている矢先に、慰安旅行の前に長浜店の加藤店長にその話をしていて、「飲んでみたいです」って言ってたから、「じゃあ作って持って行くわ!」って。その時望月さんも一緒の班で、望月さんも「飲む飲む!」って言ってたから作って持って行って。そしたら加藤店長が気に入って、その時に残った焼酎で作ったものとジンで作ったもの、両方とも加藤店長が持って帰ってましたね。
これは原液を濃く作るか薄く作るか自分で加減できるし、それもあって楽に飲めるのもあるかなと思うけど。
美味しそうです!
めちゃめちゃ簡単やけどね。5分もあればできますよ。
そんなにすぐできるんですか?
キンミヤとか宝の焼酎とか、アルコール度数25〜28度くらいの焼酎600〜700ccくらいの瓶一本に対して、550〜600mlくらいのガラス瓶さえ用意しておいたら、レモンを1個〜1個半スライスして入れて、氷砂糖を50〜60gくらい入れて、あとは焼酎を注いで置いておくだけ。1週間くらい経つと焼酎の角が取れるから、それで完成です。それまでにも飲めるけど、まだ焼酎臭さがあるかな。1週間超えてくると割とレモンとか、中にすだちを入れていればすだちの香りとかがしっかり出てて、いい感じですよ。それを原液にして、大さじ1杯に対して10倍くらいで割れば6〜7%くらいのレモンサワーになる。
だから作り方さえ覚えてしまえば、延々作れるみたいな(笑)太田さんにも「5分あったら作れるで」って言ったけど、それはなんかめんどくさいらしい(笑)作ってしまえば、毎日缶のお酒を1〜2本飲む人なら全然安上がりやと思うけどね。北相模さんは「飲みすぎてヤバい」って言ってた(笑)炭酸水があったら何回でも飲んでしまうから「あれはあかん」って言ってたね(笑)
この作り方で、焼酎をジンに変えても美味しいですよ。別に中はレモンだったりとか、なかなか売ってるところは少ないやろうけどカシスでもできるし、ライムでも。ベースさえ作っておけば、トニックウォーターで割るとジンライムになるし、オレンジジュースで割るともっとさっぱり飲めるし、色々応用が効きますね。ていうのを、料理も含めてなんだかんだでやってるかな。自分で作る料理は、基本的に煮込みとかみたいに時間のかかるものをやってますね。
じっくりコトコト系ですね。
そうそう(笑)ぱっとできるよりも、キッチンドランカーらしく、じっくりできるものを作ってる(笑)豚の角煮を作ってみたりとか。ひたすら鍋から付かず離れずでちびちび飲みながら見られるやつをしてますね。
豚の角煮は代表的な感じですね。同じ感じの料理だと、おでんとかもされるんですか?
おでんはしないんだけど、スジ肉の煮込みは作ります。
うわー、いいなぁ!(笑)
放っておけるけど、見続けることもできる料理ばっかりしてますね。スジ肉の煮込みは、お肉屋さんをされているお客様に良いスジが入ったら連絡ちょうだいって言ってて。
それを買って、じっくりコトコト休みの日に煮込みながら、飲むと。めちゃめちゃ良いじゃないですか!
そう。それで休みが一日終わるっていう(笑)
いいお休みですね。
そんなのを、ハマってるっていうのとはちょっと違うかもしれないけど、趣味みたいな感じでね。ただ、これは主婦さんが毎日のルーティーンでご飯を作るとか、そういうものじゃないから続いてるだけやと思う。自分が食べたくて、時間が掛かっても作ることが苦じゃないから続いているだけで、毎日なら無理やなって思うから。だからそう思うと、うちの会社にも結婚している人が多いけど、毎日してはる主婦の人はみんな凄いなって。手抜きしましたって言いながら毎日作ってるんやから、みんな本当に凄いなと思います。
西橋さんにとって、ファッションや音楽ってどんな存在ですか?
うちの会社の人間はほとんどそうやろうし、ファッションに関わる人たちみんなそうやと思うけど、その人を形成するものの一つであることには間違いないかなと思いますね。例えば僕やったら、ファッションが西橋っていう人間を形成しているみたいな。みんな好きなものがそれぞれあって、例えば女の人なら美容とか。かたや男の人でも女の人でも家族がいる人なら家族っていうものの中に自分の存在があるやろうし、それがペットだったり、色んな切り口があると思うけど。
ファッションも音楽もその一つで、自分だけが思っているだけじゃなく、他の人から見ても「こういうのが西橋くんだよね」って思ってもらえるような。「西橋くんってあの大きい、音楽が好きな人やろ」とか「個性的な服装する人やんな」とか、色んな見方があると思うけど、そういう風に自分を形成して表現するものの一つになってくれているのならいいなとは思いますね。
最後にコメントをお願いします!
お店に遊びに来てくださったお客様が、一つでも興味のあるものや好きなものを見つけてもらえる手伝いができたらいいなと思いますね。「暇だな」とか「なんかないかな」くらいの気軽な気持ちで遊びに来てもらえたらなと思ってます。
僕は来年50歳になるんやけど、自分の中の流行り廃りはありつつ、変わらず好きなものはずっと好きなので。「なんか服の話してください」でも、「音楽の話してください」でも、この人と喋ってみたいなと思ったら、遠慮なく声をかけてもらえると嬉しいです。
今月は西橋さんのインタビューをお届けしました。西橋さんお手製のレモンサワーの素、気になります。西橋さんに会いに、ぜひMEGA STORE店へ遊びにいらしてください!次回もお楽しみにー!