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2022.05.31

ボーンフリーってどんな会社?
ボーンフリースタッフが、自由に語ります。

書き手 ボーンフリー 堀江 達哉

ボーンフリーってどんな会社?

企画広報部の堀江です。私はプレス関係だけでなく会計や財務の業務も担当しています。いつもは数字に向き合っていることが多いため、堅苦しかったり、理屈っぽいところがあると思いますが、どうかご容赦くださいませ。(←これが堅いんですかね…?笑)

さて、ボーンフリーの新しいコンテンツ「スタッフヴォイス」。お店での会話は、商品についてのことがどうしても多くなってしまいますので「ボーンフリーってどんな会社なの?」といったお知らせをする機会は、あまりありません。そこで、ボーンフリーで働くさまざまな部署や立場のスタッフが、どのようなことを考え、どう働いているかをお伝えできれば!と思い、「スタッフヴォイス」を作ることにしました。

第1回目は私堀江が、アパレル業界の「現状」について考察し、BORN FREEの考える未来についてお話させていただきます。

アパレル業界が環境汚染産業ランキングで2位に

ボーンフリーは、人々の生活がちょっと豊かになるような、流行を押さえた、オシャレで心地いい衣料品をお届けできるよう心がけています。ただ、そのアパレル業界は国連貿易開発会議(UNCTAD)から世界でワースト2位の汚染産業として指摘されました。アパレル業界は毎年、930億m3と推計される水を使用し、石油300万バレルに相当するプラスティック素材を海洋に投棄しています。(最も地球を汚染しているのは、石油産業です。)

ファストファッションが招く水質汚染

ファストファッションと呼ばれる、流行を取り入れ短期間で生産するファッションは、安く販売するために、品質の良くない化学繊維を使用し大量生産することがあります。化学繊維であるポリエステルやナイロンは、繊維状のプラスティックから作られます。品質の良くない化学繊維製の衣料品は、洗濯のたびに細かい繊維となって下水へ流れ込みます。その量は毎年50万トンと言われています。

衣料品が大量のゴミを生み出している

毎年、アパレル業界から廃棄されるゴミの量は9200万トンと言われています。これは生産から廃棄までのスピードが加速していることが要因のひとつにあります。

・大量生産で服が安くなった → どんどん新しい服を買うようになった
・安い代わりに品質が低い服が増えた → 再利用できない服(古着にならない服)が増えた
・SALE(値引き販売)期間が長くなった → 大量の商品が必要になった

こういった変化により、昔よりもたくさんの衣料品が流通し、そして捨てられることになりました。

大量の水と炭素

衣料品を作るのには、大量の水が必要です。Tシャツ1枚を作るのに、2,720リットルの水が必要と言われています。これは成人男性1人が飲む飲料水の3年分!!の量にあたります。栽培方法にもよりますが、綿(コットン)を作成するのに大量の水が必要になってくるのが大きな原因です。また、炭素排出量においてもアパレル業界は国際航空業界と海運業界を足したものよりも多い量を排出しています。

アパレル企業の環境問題への取り組み

アパレル業界もこの現状を黙って見ているわけではありません。世界中でたくさんのブランドや国が解決に向けてさまざまな取り組みを行っています。

・2050年までに二酸化炭素排出ゼロを目標に掲げた「ファッション協定(FASHION ACT)」が発足
・世界の主要17ブランドが、企画製造工場の情報を公表する「透明性の制約」の順守を表明
・化学繊維から天然素材や再生素材への移行
・リメイク、アップサイクル商品の開発
・洋服のシェアリングサービス

他にも様々な取り組みが日々行われています。

では、ボーンフリーはどうする?

私も初めてアパレル業界の現状を知った時はショックを受けました。でも、アパレルに限らず100%クリーンな経済活動を行うことは非常に難しいと考えています。その環境の中でできることを考え、ひとつずつ行動に起こすことが大事なのだと思います。

そこで、ボーンフリーでは「SDGsチーム」を立ち上げました。私含め20代~40代の男女7名で構成されたチームです。年齢や性別、お店や立場が違うメンバーが集うことで、さまざまなアイデアが出せるように考えました。

古着deワクチンへの参加

古着deワクチンは、不要な衣類やバッグ・靴・服飾雑貨を送ることで、お部屋が片付くだけではなく、世界の子供にワクチンを送れるサービスとして、2010年11月に生まれました。お家で要らなくなった古着を送ることで、5つのいいことにつながります。

1. 国内の障害を持つ方の雇用を生む
2. 不要になった衣類や服飾雑貨をお片付け
3. 引き取られた衣類などはカンボジアやタイなどの国で再利用ために輸出販売されエコにつながる
4. 1回の利用につき5人分のポリオワクチンが開発途上国の子供たちに寄付される
5. 輸出された衣類の選別や販売といった業務が生まれるため、主に開発途上国での女性の雇用を促進

私たちは職業柄、洋服を買うことが多く、着なくなってしまう服もたくさんあります。そこで、スタッフの着なくなった服を集め、古着deワクチンの活動に参加しています。

アップサイクルブランドの立ち上げ

商品を仕入れて販売していると、どうしても在庫として残ってしまう商品が出てきます。そういった商品をリメイクし新たな商品に生まれ変わらせることはできないかと考えました。2022年秋冬のデビューを目指し、ただいま鋭意企画中です。
1から作り上げる商品とはまた違った、リメイクならではの、個性的で人とかぶらない商品をお届けしたいと思っています。

地域清掃活動

私たちがお店を続けていられるのも、ひとえに地元のお客さまに支えていただいているおかげです。私たちがお店を出している「彦根」「長浜」「草津」「水口」の地域に何かお返しできることはないかと考え、毎月1回、清掃活動(ゴミ拾い)を行うことにしました。実は、数年前までは湖岸の清掃活動を定期的に取り組んでいたのですが、自然と活動しなくなっていました。気持ちも新たに、地道に続けていきたいと思っています。

わたしたちボーンフリーは「人と地球に優しいビューティフルカンパニー」を目指しています。ただオシャレをお届けするのではなく、環境に配慮した商品やサービスで「オシャレで心地いいくらし」を楽しんでいただきたいと思っています。その想いを形にするために集まったSDGsチームのリーダーとして、わたしたちに何ができるのかいろいろと考えました。地球環境を守る!といった大き過ぎる命題に、すぐに大きな取り組みができるほどのパワーもお金もありません。みんなでアイデアを出し合って、ちいさなことから取り組むことしかできません。でも、そのちいさなことを「継続していくこと」が一番大事なのだと思います。

私の使命

ボーンフリーは来年(2023年)に創業50周年を迎えます。私自身は入社して20年余りですが、たくさんのお客さまに支えていただいていることを実感しています。今の部署になり、直接お客さまと接する機会は少なくなりましたが、カスタマーセンターへのお電話やメールでお客さまの声を聞かせて頂いています。嬉しいお言葉をいただくこともあれば、厳しいご指摘をいただくこともあります。ボーンフリーは地元のお客さまに親しんでもらえるよう努力してきたつもりですが、まだまだ足りないことがいっぱいあると感じています。

オシャレだけではなく「心地いいくらし」をお届けするとはどういうことなのか?企画広報部という部署は、お客さまに向けて情報を発信していくのはもちろんですが、社内のスタッフに会社の想いを伝えていくこと(インナーブランディング)も大事な役割です。50周年という節目のタイミングに大事な役割を任されていることに感謝し、気合を入れて頑張っていきます!

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